大阪城公園内にたくさんの種類の梅を一度に見ることができる「梅林」があります。
梅の数はなんと約1,270本もあるので、大阪城観光以外でも見に来られる方も多いです。
大阪城公園内にある梅林への行き方(アクセス)、開花情報、見ごろ、由来についてご紹介します。
大阪城公園「梅林」アクセス(地図付き)
大阪城公園の中に「梅林」があります。森ノ宮駅か大阪城公園駅、大阪ビジネスパーク駅が比較的近いです。
梅林はやや東寄りにあるので逆に谷町四丁目駅と天満橋駅からは少し遠くなります。
大阪城公園駅と大阪ビジネスパーク駅からは青屋門が目印
JR環状線「大坂城公園駅」や地下鉄・長堀鶴見緑地線「大阪ビジネスパーク駅」からは、青屋門がポイントになります(上の写真が青屋門)。
大阪城天守閣へ行く場合は、この青屋門を通り右折しますが、「梅林」に行く場合はこの青屋門をくぐった後、”左折”するようにしましょう。
- JR環状線「大坂城公園駅」:徒歩12分
- 地下鉄・長堀鶴見緑地線「大阪ビジネスパーク駅」:徒歩9分(最寄駅)
森ノ宮駅からは玉造口と東内堀がポイント
JRと地下鉄・長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」からは、まず玉造口がポイントです(上の写真が玉造口)。
ここを入って左折ししばらく直進すると内堀が見えてきます。
東内堀と「蓮如上人袈裟懸けの松」があるところを右折し坂を下りましょう。
右側に「梅林」が見えてきます。
この雁木坂という下り坂を行くとすぐ「梅林」があります。
入口に「大阪城梅林」と書かれています。ここを入るとたくさんの梅を見ることができます。もちろん無料です。
梅が見ごろになっています。2月下旬撮影。
- JR環状線「森ノ宮駅」:徒歩13分
- 地下鉄・長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」:徒歩13分
大阪城公園「梅林」の由来
大阪城公園内に「梅林」が植えられたのは1974年(昭和49年)、府立北野高校の卒業生が開校100周年を記念して、22品種・880本の梅を大阪市に寄付したことが由来です。
1974年3月に開園した梅林で、現在では約1.7万㎡のエリアに、100品種を超える合計1,270本の梅を見ることができます。
市正曲輪(いちのかみくるわ)の由来
この梅林の場所は「市正曲輪(いちのかみくるわ)」と呼ばれています。その由来については、梅林の入口にある説明文で確認できました。
現在の大阪城梅林の場所は、豊臣秀頼の後見人として重要な地位を占めた片桐市正且元(かたぎりいちのかみかつもと)の屋敷があったと伝わっていることから「市正曲輪」と呼ばれています。
江戸時代には、大坂城を守衛する役所の内、青屋口加番・中小屋加番・雁木坂加番の小屋(公舎)が北から順に置かれていました
参考:「市正曲輪」の説明文を抜粋し要約
今の梅林の場所は、豊臣時代に片桐且元の屋敷があった場所だと言われています。
片桐且元と言えば大河ドラマ「真田丸」では小林隆さんが演じていました。
豊臣家の家老で、中間管理職のような役割を果たしていましたね。常に胃を痛めていました。
方広寺鐘銘事件以降、豊臣家から徳川家に従属しています。
開花情報と見ごろ
大阪城公園の梅林には現在104種類の梅が植えられていて、梅には1月に咲き始める早咲きから、2月に咲く普通咲き、2月下旬~3月に咲く遅咲きがあります。
梅の名前と開花状況
- 超早咲き(12月):寒紅、冬至、初雁、一重野梅
- 早咲き・普通咲き(1月~2月):旭鶴、雲錦朱砂、鶯宿、大盃、栄冠、鹿児島紅、甲州小梅、香篆、紅冬至、小梅、古今集、呉服枝垂れ、佐橋紅、小緑萼、白加賀、白滝枝垂れ、筋入月影、鈴鹿の関、単弁跳枝、月の桂、筑紫紅、中国梅、名古屋紅梅、南高、日光、緋の司、傳粉、満月、満月枝垂れ、未開紅、三吉野、八重梅棠、八重唐梅、八重野梅、野梅、緑萼、緑萼枝垂れ、蓮久
- 遅咲き(2~3月):曙枝垂れ、旭牡丹、梓弓、東錦、幾夜寝覚、浮牡丹、思いのまま、稲妻、うなじ小町、春日野、華農玉蝶、玉拳、玉光枝垂れ、金獅子、黒雲、黒田錦、見驚、紅玉枝垂れ、江南、江南所無、御所紅、古城、鹿之谷紅梅、日月、東雲、白玉、筋入り鶯宿、筋入り茶萼、西王母、西洋梅、青竜枝垂れ、送春、高砂、玉垣枝垂れ、司枝垂れ、月影枝垂れ、?懸、朱鷺の舞、塒出の鷹、長束、夏衣、一重緑萼枝垂れ、緋の袴、豊後、紅千鳥、紅筆、本黄梅、舞扇、摩耶紅、道知辺、武蔵野、無類絞り、夫婦梅枝垂れ、米良、巻立山、八重揚羽、八重祭笠枝垂れ、八重緑萼、楊貴妃、淋子梅、労謙
※朱記した梅は、下の写真で確認することができます。
1月中旬から後半に咲き始める梅もありますが、色々な種類の梅を見比べたりして楽しむには、普通咲きと遅咲きが混在している2月下旬~3月上旬あたりがおすすめです。
詳しい梅林開花状況については、公式サイトで確認してください。
▲1月1日の元旦、梅林に行ってみると、冬至という種類の梅だけが咲いていました。まだつぼみもたくさんありますね。
冬至は白い梅で、少しずつ花を咲かせています。梅林の中では一番に咲いていました。
梅林の見ごろ(2月下旬から3月)
2022年梅林の見頃は2月25日〜。今年は寒い日が続いていることから、昨年より2週間遅い見頃です。
(2023年は早咲きが2月上旬から見られるようになりました)
「梅林」内からは大阪城見えるので、梅と一緒に写真を撮ることができます。
見ごろは2月下旬から3月。撮影は2月26日。この梅の名前は「道知辺(みちしるべ)」。
大阪城と梅(栄冠)。濃い紅色の梅ですね。
可愛い丸みのある梅(蓮久)。
バランスの良い咲き方をしていた「一筋月影」という梅。
白い梅は「一重野梅(ひとえやばい)」。
全て2月下旬に撮影(冬至という梅以外)、既に見頃ですが、3月上旬だとより満開だと思います。
梅情報まとめ
- 場所:大阪城公園内「梅林」エリア
- 梅林の広さ:1.7万㎡
- 見ごろ:2月~3月
- 梅の種類:寒紅、小梅など104品種
- 本数:約1,270本
写真は梅林内にあるローソン。ローソン梅林店という名前でした。
普段からトイレがありますが、見ごろの時期だけ簡易トイレが増設されていました。
梅林の入口には、臨時に駐輪場もありました。自転車で梅林の目の前まで行くことも可能です。
関連:[大阪城公園の桃園]開花情報、見ごろ、アクセス(地図付き)
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