大阪城天守閣を初めて訪れる方は、気になるのが天守閣の内部や見学ポイント、所要時間です。
館内は8階の展望台と2階~7階は展示資料館になっています。特に3階と4階はその当時の歴史資料が展示されているので必見ですよ。
1階~8階まで各階フロアーの様子や展示資料の見どころ、見学所要時間をご紹介します。
大阪城天守閣の内部は歴史資料館と展望台になっている
外観は昔からあるような佇まいをしていますが、館内に入ると鉄筋コンクリートでできた歴史資料館と展望台になっています。
大坂城天守閣内部は8階建てになっていて、中にはエレベーターも設置されています。
1階エレベーター・ミュージアムショップ
大阪城は2通りの見方があります。1つはエレベーターで5階まで行き、そこから階段で8階まで、8階から1つずつ階段で降りてくるパターン。
そしてもう一つは、1階から階段で各階を見学しながら上がっていき、最後にエレベーターで降りてくるという2通りの方法があります。
上っていくと疲れるので、エレベーターで上に上がってから、階段で8階まで行き、8階から一つずつ見学して下りてくるのがオススメです。
ここのエレベーターには案内の方が乗っています。その方が1人で日本語、中国語、韓国語、英語の4か国語を話せる方で驚きました。
もっと詳しく
2階
パネル展示が中心です。その他、鎧や兜の試着体験ができます。
- 早わかり大阪城史「幕末・明治以降の大阪城」
- パネル展示
- レプリカ展示
- トイレ
天守閣に装飾されている鯱(しゃちほこ)や虎、原寸大レプリカ(複製)。もちろん実物は天守閣にあります(笑)。
8階の展望台から実物のしゃちほこのを見ることが出来ますよ。
武将の兜や着物、陣羽織などを試着できる体験コーナーがあります。すぐ横に写真撮影コーナーもありました。
- 試着コーナー:1人1個500円
写真のように試着体験して記念撮影をすることができます。
3階 企画展示(撮影禁止)
3階は撮影禁止です。
歴史資料を展示するエリアになっています。
見どころは戦国武将の鎧や兜(実物)、図絵などの歴史資料や豊臣大坂城模型、徳川大坂城模型を見ることができます。
- 早わかり大阪城史「江戸時代の大阪城」
- 徳川大坂城模型
- 豊臣大坂城模型
- 歴史資料展示
- 黄金の茶室原寸大模型
- 図録販売所
図録はここでしか買えないので、ぜひ記念に買ってみて下さい。後で読むととても面白いですよ。
4階 企画展示(撮影禁止)
4階も同じく撮影禁止です。
歴史資料を展示しています。このあたりから1周か狭まってきています。
- 早わかり大阪城史「徳川幕府再築の大坂城」
- 歴史資料展示
3階と4階の企画展や特別展をさらに詳しく
大阪城天守閣3階と4階は企画展や特別展が開催されています。今行われている展示内容についてはこちらにまとめています▼
5階
大阪夏の陣関係の模型やパノラマビジョンで当時の歴史を解説しています。ここからは撮影がOK。
- 早わかり大阪城史「豊臣秀吉の大坂城」
- パノラマビジョン2箇所
- 大阪夏の陣図屏風に描かれた武将たち
- 大阪夏の陣参戦武将の旗印
- ミニチュア夏の陣
- 大阪の陣ゆかりの地
本町橋周辺の惣構堀。惣構とは、豊臣時代の最外郭のことを言います。現在の東横堀川が西側の堀にあたります。
大坂冬の陣では、塙団右衛門(ばんだんえもん)らがこの堀の本町橋を越えて、船場に陣を取る徳川方に夜射ちを仕掛けました(大河ドラマ「真田丸」でも登場)。
大坂夏の陣参戦、武将の旗印。真田幸村は真っ赤な旗印、旗に六文銭が無いのがわかります。
絵図を参考に模型も作られています。赤い旗印の真田幸村隊。
パノラマビジョンで大坂の陣、絵図屏風の解説が見られます。
6階はない?
6階はぐるっと1周の細い回廊になっています。
展示物などはなく、一般の方が歩く場所はないので、5階の次は7階になっています。
6階の回廊については、5階を見上げると見ることができます。
7階
秀吉が豊臣の姓になる以前の話が中心です。7階はあっという間に1周が回れます。
- 早わかり大阪城史「石山本願寺の時代」
- 史実・真説太平記
- 「秀吉の生涯とゆかりの人々」
- 「からくり太平記」
豊臣秀吉が大坂城を築く以前、この場所は石山本願寺がありました。織田信長と敵対していたあの石山本願寺です。
豊臣秀吉の年表と家系が一目でわかる図。秀吉の花押や朱印もわかるようになっています。
8階:展望台
8階はミュージアムショップと展望台が中心です。ミュージアムショップは1階の方が大きくて充実しています。
- ミュージアムショップ
- ステレオスコープ「なにわ風景」
- ミュージアムショップ(小)
- 展望台
8階までくると1周がこんなに狭くなっています。階段は一方通行。
大坂城展望台から見た景色。西の丸庭園の様子。
横長の青緑色の屋根は修道場、その横に六番櫓が見えます。ずっと奥ですが中央にあべのハルカス、やや右奥に通天閣が見えます。
旧大阪市立博物館(旧第四師団司令部庁舎)が見えます。大阪城と同じ昭和3年(1928年)建築。
先ほど歩いてきた道を一目で見ることができます。
大阪城ホールとビジネスパーク。
内堀と「大阪城御座船」が見えます。向こうに寝屋川も。
大阪城のてっぺんにある金のしゃちほこも見えます。カラスが止まっている貴重な瞬間。
左側に大川の橋も見えます。このあたりは昔、湿地帯だったそうです。
大坂城天守閣内の見学時間
これはなかなか答えるのが難しいのですが、8階の展望台は15分は必要だと思います。近くの大坂城公園から遠くの建物まで、四方をゆっくり見てしまいます。
2階、5階、7階は映像やパネルが多いのでざっと見る程度、最も時間をかけて見学するのがやはり3階と4階の歴史資料展示エリアです(撮影不可のエリア)。
当時の資料が展示されているので、ゆっくりと一つ一つ見て回りました。
これらを総合すると、所用時間は40~60分ぐらいでしょうか。私は約60分は館内にいました。もし2階、5階、7階の映像やパネルもゆっくり見て回る場合は、合計90分(1時間半)は必要だと思います。
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