豊臣秀吉についてまとめています。今回は豊臣秀吉の性格についてです。
若い時の生い立ち、生まれ持った性格、商人的な考え方などが合わさったものだと考えられます。
若い時、織田信長の家臣時代、天下統一後を含めた豊臣秀吉の性格についてまとめてみました。
機転が利く性格
豊臣秀吉は今いる状況の中で、どのように対応したら自分が認めてもらえるのかを常に考えていました。
何度も何度も困難に出くわしていますが、その都度対応していることから、機転が利く性格と言えます。
例えば草履を温めておく「草履取りの話(※)」などからも他の人にはできないことをしています。
普通なら絶望する場面でも、なんとかして乗り切ろうという考えをいつも持っています。
(※「草履取りの話」は「絵本太閤記」にしか書かれていないので逸話の可能性もあります)
ハングリー精神がある
農民・商人・足軽からスタートした豊臣秀吉は家族が貧しかったりしたこともあり、常にハングリー精神を持っています。
「この状況で何に困っているのか?」「どうしたら解決できるのか?」について幼い時から見続けてきたこともあり、そのハングリー精神を生かした行動が出世に活かせるようになりました。
計算力があり視野が広い、先をイメージできる
豊臣秀吉はよく機転が利くと書きましたが、そのためには計算力があり、視野が広くないといけません。
例えば、大雨で壊れた清州城の修理を3日で修理する場合、土木担当者を10組に分担させてこれだけすれば良いとかすぐに計算して言えるのがすごいですね。
薪の量を今の1/3にできるとかも同様。今ある状況から計算して、どう代わるかをイメージできる賢さを持っています。
やる気にさせるのが上手い、商人的な考えを持っている
少しずつ出世していく秀吉ですが、部下(家臣)をやる気にさせるのが上手いです。
具体的には「できたものには賞金を出す」「これをすると得になる」と家臣に言うことで、これまでよりも早くスピーディーに物事を終わらせることができました。
積極的で前向きな性格
殿が「これをできるものはおらんか?」と聞くと、ほぼ全て豊臣秀吉が「私ができます」と発言し、それを結果として残しています。
薪を減らす件、清州城の修理を早く終わらせる件、斎藤方の武将を話し合いで味方にする件など、殿が聞いたことに積極的に発言して行動しています。
同僚は「失敗したらどうしよう?」というのが先にでるので嫌がることも、豊臣秀吉は積極的で前向きな性格から、皆が苦手なこともどんどんこなして行きました。
明るい性格
これまでの名のある武将は陰気な性格の人が多い中、豊臣秀吉は明るく物事を考える性格です。
こうすれば明るい未来がやってくるということを常に考えて行動しています。
700しか兵がいない場面でも絶望せず、多く兵を見せるための工夫するなど、明るく前向きな行動をしています。
これは天性によるものだと思います。
人の心を使うのが上手い性格(人たらし)
豊臣秀吉は人の心を掴むのが上手い性格です。いわゆる「人たらし」。
「この状況ではこの方が得ですよ」と言ったり、殿を喜ばせるためにする行動。
その行動の結果、出世していくことになるのです。
具体的に伝える話術がすごい
たとえ前向きな性格で、行動力があったとしても、それを伝える話術がないと門前払いになります。
豊臣秀吉はイマジネーションを働かせられる性格なので、具体的な方法や例え話がうまかったと言えるでしょう。
豪快なお金の使い方をする
豊臣秀吉はどのようにして早く今の状況を解決させるかを重視していたので、常に大金を使って相手とって嬉しいことをさせています。
そのため、その場の雰囲気や勢いで思い切ったお金の使い方をします。
先のことを考えずに、今をどう乗り切るかを考えて行動しているのがわかります。
先を見据えて根回しをするのが得意な性格
豊臣秀吉は城攻めは得意ではないため、先に相手側のメリットを考えて行動。
できるだけ戦わずして終わらせることを考えていました。
そのため、先を見据えて相手軍に根回しをすることが多いです。
これについては戦以外でも同様です。相手にとって良いことを挙げ、交渉するのが得意な性格です。
天下統一後は自分勝手な性格になる
天下統一後、豊臣秀吉は自分より強い相手がいなくなったことにより、相手のことを考えない性格になりました(徳川家康を除く)。
常に殿がいる状況では、(これまで紹介した)良い面出せますしメリットを活かせますが、自分が殿になった後は豪快な性格になってしまいます。
味方を殺したり、自分勝手な行動が増えた結果、自滅していくことになるのです。
豊臣秀吉の性格まとめ
豊臣秀吉の性格をまとめます。
- 機転が利く性格
- ハングリー精神がある
- 計算力があり視野が広い、先をイメージできる
- やる気にさせるのが上手い、商人的な考えを持っている
- 積極的で前向きな性格
- 明るい性格
- 人の心を使うのが上手い性格(人たらし)
- 伝える話術がすごい
- 豪快なお金の使い方をする
- 先を見据えて根回しをするのが得意な性格
- 天下統一後は自分勝手な性格になる
明るく前向きな性格であること、計算力があり商人的考えを持っていることが豊臣秀吉を作ったのだと思います。
それに加え、農民・足軽からのハングリー精神がプラスされたと考えられます。
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